Masashi Mihotani

neurons実験光画

neurons実験光画は2020年4月より、京都でスタートしました。古典的な技法をベースに、色々な人たちと共に制作していく、参加型の実験サークル的な場をイメージしつつ、不定期活動しています。

2021年4月より、縁あって大阪のビジュアルアーツ専門学校にて非常勤講師を務めさせてもらう機会がありました。受け持ったクラスで、この実践時間を設けました。いくつかの代表的な習作を以下に掲載します。

善村仁
松田莉歩
小谷若菜
YIP TSUN SAN
川畑駿希









※名前の由来
neuron(ニューロン)は脳の神経細胞のことです。唯脳論(養老孟司著)という本の中で、ニューロンは、それ単体自らの出力、外部からの入力のみではなく、神経細胞同士がつながり、その入出力を共有することで、互いの入出力範囲を拡張させている。それが脳が大きくなる要因の一つではないか。という仮説があり、それはこの場のイメージと重なるものでもありました。

光画(こうが)はいわずと知れたPhotographの純粋な訳語と言えます。この言葉の使用が目立った1930年代初頭は、(今でいう)コレクティブが同時多発的に誕生し、そのそれぞれで実験的な写真表現が盛んに行われていたそうです。新即物主義やシュールレアリスムの影響も引き受けながら”写真にしかできない表現”を目指す、新興写真と呼ばれたその潮流は、日本写真史の重要な時代の一つとして数えられています。

例えば今のスマートフォンの普及は、コンピュテーショナルフォトグラフィーという(言ってしまえば)新しい光学への移行フェーズのようでもあります。指数関数的に進化するテクノロジーと共に拡張が進む現代写真。その概念を背景に、起源的な写真のプロセスを通しあらためて風景をみる時、”光画”という二文字はどこかしっくりくるものがありました。